
ナルコレプシーになる原因って何があるの?

オレキシンの不足、遺伝的要因、環境的要因、睡眠負債などが挙げられるよ
ナルコレプシーは、突然の昼間の眠気や筋肉の弛緩などの特有の症状で知られる神経性の睡眠障害です。
実は、オレキシンの不足、遺伝的要因、環境的要因、そして睡眠負債など、多岐にわたる要因が絡み合うことでナルコレプシーの症状が現れることをご存知でしょうか。
今回は、ナルコレプシーの主な原因や背景について詳しく解説します。

これを読んだあなたは、ナルコレプシーの原因についてわかるかもしれないね。
サクッと10分で読み終わるよ!
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オレキシン不足
ナルコレプシーの原因と考えられる1つ目は「オレキシン不足」です。

オレキシンとは、脳内で生成される神経伝達物質の一つであり、覚醒状態の維持や睡眠リズムの調整に関与しているよ。
特に、覚醒中心として知られる脳の視床下部に存在するオレキシン神経がこの物質を産生するんだ。

オレキシンが多く分泌されることで目が覚めるのね。

オレキシン

ナルコレプシーの患者の多くでは、このオレキシンの量が著しく減少していることが確認されているよ
そのため、オレキシンの不足は、突然の昼間の眠気やカタプレキシーなど、ナルコレプシーの主な症状の原因として考えられています。
なぜオレキシンが不足するのかの原因については、免疫系の異常が関与しているとの説が有力です。
具体的には、体の免疫システムが誤ってオレキシンを産生する神経細胞を攻撃し、破壊してしまうことで、オレキシンの量が減少するとされています。
このメカニズムの詳細はまだ完全には解明されていませんが、オレキシンの役割とその不足がナルコレプシーの症状にどのように関与しているのかの研究は、現在も進行中です。
遺伝的要因
ナルコレプシーの原因と考えられる2つ目は「遺伝的要因」です。
ナルコレプシーの発症には、遺伝的要因が一部関与していると考えられています。

特に、HLA(ヒト白血球抗原)という遺伝子の一部の型、特に「HLA-DQB1*06:02」という型がナルコレプシーの患者に高頻度で見られることが知られているよ
参照:「ナルコレプシー治療薬の特異体質性毒性とHLA-DQB1*06:02との結合性の相関 」
HLAは、私たちの免疫システムが自分自身の細胞と外来の細胞を区別するためのもので、この遺伝子の特定の型がナルコレプシーと関連していることから、免疫応答の異常が病態の一因として考えられています。

HLA-DQB1*06:02型を持っているすべての人がナルコレプシーを発症するの?

それは違うよ。実際、この型を持つ人は一般人口にも多く存在するんだ。
その中のごく一部のみがナルコレプシーを発症するんだって
これは、遺伝的要因だけでなく、環境的要因や他の遺伝子との相互作用も関与している可能性が高いことを示唆しています。
近年の研究では、他の遺伝子や環境的要因との相互作用も深く探求されており、ナルコレプシーの発症メカニズムの解明に向けた進展が期待されています。
環境的要因
ナルコレプシーの原因と考えられる3つ目は「環境的要因」です。
環境的要因とは、生活環境や感染症、ストレス、ホルモンの変動など、遺伝的背景以外の外部からの要因を指します。
以下の環境的要因は、遺伝的要因と組み合わさることで、ナルコレプシーの発症リスクを高めると考えられています。
感染症
1つ目の環境的要因は「感染症」です。
一部の研究では、特定のウイルス感染がナルコレプシーの発症リスクを高める可能性が示唆されています。

例えば、H1N1インフルエンザやストレプトコッカス感染後にナルコレプシーの症状が出現するケースが報告されているよ
免疫反応
2つ目の環境的要因は「免疫反応」です。
自己免疫疾患は、ウイルスや細菌の一部が体内の細胞と似ているため、誤って自己の細胞を攻撃することが起こるとされています。

ナルコレプシーの場合、感染症や他の環境的要因が、誤ってオレキシンを産生する神経細胞を攻撃しちゃう可能性があるんだって
下記記事にて、ナルコレプシーと自己免疫疾患について解説していますのでぜひあわせてお読みください。
ホルモンの変動
3つ目の環境的要因は「ホルモンの変動」です。
ホルモンの変動、特に思春期のホルモンの変化が、ナルコレプシーの症状の出現や悪化に関与している可能性も考えられています。
日常生活の中でホルモンの変動をコントロールすることで、症状の悪化を予防することができるでしょう。

ホルモンが変動すると、普通のときでもしんどいもんね
睡眠負債
ナルコレプシーの原因と考えられる4つ目は「睡眠負債」です。

睡眠負荷ってなに?睡眠不足じゃないの?

「睡眠負債」とは、長期間にわたる不規則な生活リズム、夜更かし、または何らかの理由により、継続的な睡眠不足や質の低い睡眠によって蓄積されることだよ。

なんか「睡眠の借金」って感じがするね
ナルコレプシーと睡眠負債の関係については、直接的な原因というよりも、症状の悪化要因として考えられています。
ナルコレプシーの患者は、日中の突然の眠気やカタプレキシーなどの症状に悩まされるため、夜間の睡眠の質が低下することが多いからです。
このような状況下での継続的な睡眠不足は、睡眠負債の蓄積を招き、既存のナルコレプシーの症状をさらに悪化させる可能性があります。
また、睡眠負債は、注意力の低下、記憶力の低下、情緒の不安定性など、ナルコレプシーの症状と重複するような影響をもたらすことが知られています。

ただでさえちゃんと寝れてなくてイライラするのに、借金だなんて!

だから、ナルコレプシーの患者は、日常生活での睡眠の質や量を確保することが非常に重要といえるんだ
まとめ
ナルコレプシーの主な原因や背景について解説してきました。まとめは以下のとおりです。
- ナルコレプシーの原因や背景は多岐にわたる
- ナルコレプシーの原因や背景は複雑に絡み合い、ナルコレプシーの症状が現れると考えられている
- 主な原因としてオレキシンの不足、遺伝的要因、環境的要因、そして睡眠負債などが挙げられる
いかがだったでしょうか。
ナルコレプシーの正確な原因や背景を理解することで、適切な治療やライフスタイルの工夫が可能となり、日常生活の質を向上させる手助けとなるでしょう。

原因はたくさんあるけど、結局は脳がちゃんと眠れていないんだよね。
素人が一人で自己回復するには限界があるから、早めに病院へ行こうね
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